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久々にメンタル系の本を読みました
しかも自衛隊のメンタル教官著書
これは期待できる

 
メンタル戦場

現在の日本は、自殺が14年連続で3万人を越えてきたストレス社会だ。2012年、15年ぶりに3万人を下回ったが、メンタル戦場と言ってもいいだろう。

事故や災害などのリスクが減る一方
メンタル面で傷つくことが多い現代日本
著者はメンタル戦場と呼んでいる

そしてやっかいなのが精神的苦痛の大抵の場合は
長期にわたって続くという点

短期的には耐えられても
どうしても長期にわたって苦痛が続く

なぜ我々は長期的な心理的苦痛を感じてしまうのか?
自衛隊のメンタル教官である著者が
その原因と対処法を教えてくれる

自衛隊のメンタルの強さは「長期戦を戦える力」であるということだ。


苦痛をため込む原因とは?

特に日本の社会ではどうしてもムリをしがちだし、周囲もそれを称える。はたから見ると、ムリが好きな人種にさえ見える。

何らかの苦痛や嫌さは感じるが、「対処するほどのもの」とは意識していない。だから「特にストレスではない」と言うのだ。

精神的に病んでしまう理由それは

日本人は自分でもわからないうちに
ムリをしてしまっているからだ
ムリが好きな人種とさえ言っている
この自分でもわからないというのが怖い
気づいた時には手遅れになる

不思議なのは、それほどムリをする必要がないように思える状態でも、人間は自分を追い込む癖があるようだ。

それどころか、「単に、自分の能力や努力が足りないだけ。だからもっと頑張らなければ」と考えてしまう。そして、ムリにムリを重ねてしまうのだ。
 
社会的にもムリをすることは
一種の美徳であるとさえ考えられている日本

これはもう国民性というより国民病だ

ムリな力を加えると、機械は壊れてしまう。組織が、ある部署やある工程にムリをさせると、その作業に渋滞が起こり、結局、全体を遅らせてしまう。

ムリは短期的に見ると
爆発力があり有効な手段にも見えるが
必ずそのツケが回ってくる
大局的な視点を持つことができず
目先の利益だけを追い求め取り返しがつかないことになる


特にムリをしてしまう人の特徴は
「子供の心の強さ」を持っている人らしい

私は心の強さには2種類ある、と説明している。「子供の心の強さ」と「大人の心の強さ」だ。

子供の心の強さは、子供時代、実際に成功に結びつきやすかった。というのも、子供時代は毎年自分自身の体力・知力が成長する。我慢して努力していれば、だんだんできてくるように

大人の社会でムリを溜めやすいのは、子供の心の強さが強すぎる人たちだ。

頑張っている自分が好きで、子供時代の栄光を引きずっている。

子供のころの努力からの成功体験
これが大きい人ほど
なまじ成功しているだけに「子供の心の強さ」から抜けきれない

学生時代に、100mを12 秒で走れたから、50 歳の今も同じように走れると思う人はいないはずだ。なのに、仕事のストレスは、過去に乗り越えられたから……と考えて

今までの成功体験を捨てることができない
常に同じ方法で戦えるわけではない
ということが理解できない
変化に躊躇してしまう

戦場は常に変化するということを
忘れてはならない
メンタル戦場を生き抜くために

では現代の社会を生き抜くためには
どうすればいいのか

いくつか対策を教えてくれている

疲労するということは戦力が低下するということだ。任務達成が危うくなる。そこで、戦力が低下しきる前に、部隊を交代させる。つまり、隊員を休ませるのだ。


隊員にとって、休養することは、頑張ることと同じ、いやそれ以上に必要な「仕事」なのだ。

やはり休養が大切
仕事以上に必要とまで!
これは週休2日制はおかしいってことですね

そして「大人の心の強さ」を持つこと

大人は、体力・知力の飛躍的な伸びはない。今の「自分」を愛し、認め、上手に使いこなす能力が必要になる。
ポイントは、「動」と「静」のストレス解消法を持つことだ。特に「静」のストレス解消法を準備することを強調している。
ストレス解消にも2種類ある
僕はどちらかというと
「動」の解消方法を持ってないかも

他にも様々な方法を教えてくれる



この本の魅力

いや~上記で引用した部分だけでも
ハッと思わせる言葉でしたね

しかし何を隠そう
上記で紹介した文章はほとんど
第1章のモノです

まだこのクオリティで第2章、第3章へと続きます

ほんと濃厚


自衛隊のメンタル法というと
なんとなく脳筋的な方法

(めちゃくちゃつらい訓練を受けたことにより
通常のストレスが屁でもなくなる)

が思い浮かびますが

そうではない

理にかなった方法を取ってます


読んでて感じたのは
自衛隊という組織は
波があってはいけないということ

悪い方にはもちろん良い方にも突出してはいけない
常に一定の効果を発揮できる組織

だから無理はしない
必ずその反動がくるから

そこを襲われたらひとたまりもない

常に一定のラインを全員が意識している
不測の事態のために常に余裕を作っている


大切なのは一つの成果を上げることではなく
平常の状態を維持すること


戦い続けられること


続けるためには余裕を持つこと
これが本書が伝えてくれたこと


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